「人生の疑問に答えます」を読みました

養老 孟司先生と爆笑問題の太田 光氏の対談とか、それぞれの考え方とか、人生相談のような形ですが、分かりやすくためになる内容です。脳が判断するってのはどういうことか、とか。

本来は本ブログではWeb関係の本の紹介だけにしておこうと思ってたんですが、以下の一説が気に入ってしまったので紹介します。
養老先生はすごい。

たとえば、NHKは「公平・客観・中立」と必ず言います。でも、100人の人が僕を見ていれば、それぞれの人の目に映っている僕っていうのは全部違うものです。しかも、テレビでは、僕を映しているカメラマンがあって、それを操作している人の個人の視点にもなっています。
(中略)
例えば、出会ったころの男女は、二人だけの世界に浸り向かい合ってコーヒーを飲んでいるだけで仲良くしていけますが、1年間二人だけの世界に浸りきっていたらどうなるかというと、大げんかをはじめるんです。最初は二人が見ているものは同じだと錯覚をしているんですが、1年もすればそれが違っていることに気づくわけです。そこのところをテレビというメディアは消してしまうんですね。なぜなら、テレビの画面は個人的な視線を全部消したところから始めているからです。それを「情報」と僕は呼ぶんです。

こう、「例えば」という話が出てきて、それが面白くてどんどん読み進められます。この切れというか、普通の人がフツーにわかるように話を噛み砕いて例えることができるというのは、会話やプレゼンにおけるかなり上級のスキルです。
某社のWebプロデューサーは、「ビジネスコミュニケーションが全てだ」と言ってました。コミュニケーションが全てであり、始まりであり、スキルであり、生命線なのだ、と。

話の本筋を「理解」して、そこに自分なりの「判断」をして、さらに頭で「咀嚼」することで、話題が分かりやすく伝わりやすい内容になるんだなぁ、すげぇなあ、どうやったらそのスキルが身につくの? と思いました。それは養老先生だからだ、なんて言っちゃったらそれまでで、僕はなぜか上記の一説を読んだときに、RADWIMPSの歌詞を思い出しました。野田洋次郎の世界観は、僕が感じたところによると、養老先生のレベルの理解に達しているんじゃないか? と。

もしこのブログを読んでくれてる人で、RADWIMPSを知らない人がいたら、是非聞いてください。Webにおけるバスキュールやthaを知らないで死ねるか、というのと同じレベルで人生で聞いておかなければいけない音楽のひとつなので、聞いておいてください。
や、話が逸れました。
町田康の人生を救え! (角川文庫)も非常にためになる人生相談の書で、僕の原点でもあるんですが、宗教とかスピリチュアルな方向に進んでいかずに論理的かつ普遍的かつ的確な回答がある本は、読み終わったあとですっきりしますよね。

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