NOW UPDATING… 中村勇吾のインタラクティブデザイン

銀座グラフィックギャラリー(ggg)で開催されている「NOW UPDATING… 中村勇吾のインタラクティブデザイン」展を見に行ってきました。18時にシャッと会社を出て銀座に到着。かんたんに展示を見て、18時半からのギャラリートークも運良く見ることができました。

展示

1階とB1階に展示があって、それぞれ縦長のでっかいモニターに作品が展示されています。キーボードとかマウスもついていて、その場で遊べる感じ。「ああ、これがインタラクティブか!」と思える展示です。内容はこちら。しかしなぜかB1階の展示はモニターだけで、マウスのひとつもありません。映像のようにコンテンツが再生されていくだけ(だけどオリジナルにない機能として、それぞれの内容が時計にシンクロして、ある時間になると「ぽ、ぽ、ぽ、ぽーん←thaロゴ登場」と表示、その瞬間はB1階のモニターが同じものを表示してました)とその理由はギャラリートークで明らかになるんですが、こうしてみると、「クリックを待っているだけのコンテンツ」はインタラクティブとは呼べないんじゃないか、と思ったりしました。
ソフトバンク Hello, World! とか、UT LOOP とか、MoMAの Design and the Elastic Mind もそうだし。…しかしこうしてみると、thaの作品(そういえばクライアントワークで作ったものを作品、って呼べるのってすごいことだなぁ)は展示向きだなぁと思いました。

ギャラリートーク

参加者はyugop御大、thaの阿部さん、セミトラの田中さん、菅井さん。
ちなみに「yugop」はそのまま「ゆうごっぷ」、「tha」は「てぃーえっちえー」、「FFFFOUND!」は「ふぁうんど」と読めばよさそうです。

ギャラリートークは壇上の4人のトークでまったりと進行

※以下のトークは僕のメモから書き起こしてます。実際の内容とちょっと違うかも。

田)展示がシンプル。地下フロアにはマウスもないですよね。
yugop)いろいろやりたかったけどネタをどんどんボツにしていったら、何もなくなっちゃった。(会場爆笑)ただ、作品が時計でシンクロするようになってる。
田)インタラクティブじゃなくなった?
yugop)表面に見えるものの奥にあるルールを見せたいと思った結果、こうなりました。

田)「5秒消費問題」ということをよく考えます。インタラクションがあるのはいいけど、ボタンを押して画面が反応して、ふーん、となる。すぐ分かった気になって画面を閉じてしまうことをこう呼んでいます。コンテンツが消費されていくことに対する問題として。
yugop)それは、わりとある問題。特に広告、キャンペーンには顕著だね。業界的な見方だけが広がって、そこから進まない。
阿)仕組みを理解したら終わり、というだけじゃないムービー形式を考えてました。amana「伝えるから伝わるへ」でやったことですが、「始まりがあって終わりがある」ムービーに対して、時計モチーフを使いました。時計は始まりも終わりもない。途中からでも見れる。

阿)でも逆に「無限問題」もあります。一部を見たらそれで全部を見た気になってしまうことです。
田)コンテンツが消費されてしまうのが悲しい。。
阿)FFFFOUND! は消費じゃなく、流通を目指しています。
田)かっこいいー
阿)作るのがあんまり早いと飽きられるのも早いですよね。

ここでSONY のテレビ「BRAVIA」のコンテンツ「Color! Tokyo」や「表参道アカリウム」の紹介など、リアルとネットの連動についての話題になります。(いま調べたらどっちも777interactiveのアーカイブに載ってた)

yugop)リアルとネットの連動はね、もう飽きた。(会場爆笑)
田)連動できるんだけど、しんどいですね。一本半年くらいかかる。ビルも動かしたし、これ以上は何を動かす? 対象がインフレしちゃってるんですね。しかも、これだけやっても話題が1年もたない。また、すぐ飽きてしまう…。逆に、もっと気軽に表現したいモノもあります。
yugop)僕のも、1日中動かすのを想定したプログラムじゃないからドキドキしてます。実際、落ちたりしてるし。

yugop)最近では、UNIQLOCK、あれが出てきたときは悔しかったですね。時計モチーフとかやってきたのに、「ああ、これをやるべきだったのか!」って。こういうことが大事だと思った。
田)でもthaからUNIQLOCKが出てくるとは思えないなぁ。
yugop)コンテンツには形式と内容があって、形式は-、時計を使うとか同じものでも、内容をちょっと変えて作ることはできるはず。
阿)でもthaの仕事はなぜかいつも、形式も内容も違う新しいことをやっちゃう。
※このへんでFONTPARK2の話。とかセミトラの展示の話。だったかな。

田)作品のクレジットなんかはユーザは見てないです。作家っぽいのが見えるのはよくないと思っていて、もっと自然発生的にわかるのがいいと思います。
yugop)僕の場合は、作品を「これは僕が作った」とか言いたいですね。
田)サービスと表現、ということになると思いますが…。yugopさんのは機能を削るデザイン、かと。
yugop)作る理由は外側に置くことにしてます。作らなきゃいけない状況を持つということ。SCRとかもだし、ムリヤリ作る仕組みを持つようにする。

質問タイム:今後やっていきたいことは?
yugop)まじめにデザインなもの。ちゃんとインターフェイスデザインしていて、それでいて内容もあるというか。ついやっちゃうことがあって、UNIQLOのCMを撮ったときは、WEBで考えることは全部置いといてCMっぽくなるように考えました。横に佐藤可志和さんがいて、ダメ出しされたりして、とても刺激になりました。

メモが乱雑になって

スミマセン。他にも、GoogleMapのストリートビューについて「Googleさんはすごいねー」とは思うけど、敵なわけじゃないし、スタート地点が同じ(webに可能性を感じたところとか)なのにどうしてこんなに違っちゃったんだろう、と思ったとか、髭男爵ネタが4回くらい出たりとか、もっと質問もあったんですが話聞いてて手を動かしてませんでした。まぁ最初からブログに書いてやろうと思って行ったんですが、まとまらなくってスミマセン。

トーク終了後、出ようとしたらfladdictさんとか、まぁ著名な人がいっぱいいて「業界人!!」って思ったけど恐れ多くて挨拶も出来ませんでした。
お前のブログなんて知らんわ、と言われたら怖いなぁ。知らないだろうけど。それに僕が作った、って言える代表作もないし、「お前は誰じゃ」と問われたら返す答えがないのが現状。
そんな僕は「恋愛・人生スベシ!診断」では「みのむし型」人間と診断されています。「行動に積極性がありません」とのこと。まさにそのとおり。

今日は第2回月刊インタラ塾に行ってきます。

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