1/28 月刊インタラ塾#7リポート

ビデオブログは最強の販促ツールだ!

ジェット☆ダイスケさん(ピーヴィー

実は、僕はジェットさんのことを知りませんでした。知らない大物の話を聞くことができるのがインタラ塾の魅力ですね。

ジェットさんはビデオキャストを3年も前から実践して成功されてた方。でも、単体での収益化は難しいと判断され、動画を使ったレビューという販促方法を展開。で、それが大成功と。ちょっとビックリするぐらい儲かったそうです。

web2.0時代のコンテンツも乱立すると効果が薄くなる

CGMを作っては広告で収益を出す、というモデルで成功できるのはホントに一握り。スタートアップしたけど頓挫するサイト多数、という戦国乱世の中、ジェットさんは「ジャパネットみたいな、インフォマーシャルとしての動画」の可能性に気付き、ブログでも紹介だけでもなく「スペックだけじゃ読み取れない、イメージしにくい使い方」を説明する場として動画を使いました。つまり、分かりにくいものこそ相性がいい、ということでしょうか。

動画編集はジェットカット

無駄な情報はすべてカットする、という手法がジェットカット。「あー」とか「えー」とか言ってる間も、パッケージを開ける動作も、大胆にカットしています。それで勢いをつけた動画は、まさにジャパネットのレベル。しゃべりの内容は編集でいくらでも面白く出来る、という動画の底力を見せ付けられました。

AR技術と名刺を組み合わせたコミュニケーションサイトについて

吉川佳一さん(ボストーク

FLARToolKitを使ったAR名刺に、アバターを追加してキャラクター同士のコミュニケーションが生まれるサービスのご紹介。

っていうか、レベルが高すぎてメモも取らずに見入ってしまいました。なんだありゃ。アバターキャラを3D画面上で直接カスタム+ペイントできるとか、他のキャラと出会ったら友達になるとか、Twitterのコメントをしゃべるとか、Flickrに画面写真を投稿できるとか、なにそれ。凄すぎ。ROXIK先生? とか思ってしまいました。
面白いけどマーカーを印刷するところがハードル高いな、と思います。無理矢理ユーザがマーカを手に取る状況を作れれば最強じゃないでしょうか。使ってみたいけど圧倒的な完成度にヘコみそうなので[あとで試す]タグでもつけとくか。

メインゲスト:中村洋基さん、カイブツ木谷さん

リアルタイム・ユーザ参加型インタラクティブプレゼン

配られた資料にQRコードがついていて、そこにアクセスするとテキスト入力画面がありました。入力して送信ボタンを押すと、目の前のプレゼン内容にその文字が(右から左へと流れながら)表示されます。ニコニコ動画式!
ツールはFlashで作られていて、投稿された内容をPHPで処理してxml化?、それをリアルタイムにプレゼン本体が取得して画面に表示、というもの。Flashでプレする人なら誰でも考え付くけど、実際にはやらない、というハードルを難なくクリアする。俺たちに出来ない事を平然とやってのける! そこに痺れる!憧れるゥ! というやつです。
で、一瞬にしてプレゼンをLIVEへと変えた中村さんは、それからも淡々と自己紹介(作品紹介)を続けます。画面には「すごい」とか「ひろき」とか「undefined」とか、会場の参加者の声がリアルタイムで流れ続けます。

ウザがられないバナーを追求

持ち時間1時間のうち、中村さんは作品紹介に47分を費やしてしまいます。
なんてのは置いといて…。
バナーはサイト自体よりも見られてはいる、でもウザがられてる。クリック率が0.1%が普通です、なんて常識をブレイクスルーして、もっと楽しめるものだ、という価値観を持って欲しいとのこと。
ただ、「見てみたら面白い。でも誰も見ない。見ても結局、やっぱ広告じゃん、と思われる」という問題もある。そこで、ウザがられない、みんな得するためには? と考えた結果、出来たのが「どこでもラストガイ」。作る面からは、URLを引数にして画像をキャプチャできれば、あとはFlashで何でもできると思ったとのこと。

ユーザへのおもてなし感を追求

続いてカイブツ木谷さん。NECのMEDIAS.net、井上雄彦最後のマンガ展の紹介。ケータイのプロモーションで、すごいことをやってくれ、ブランディングしてくれ、という依頼があっても、ゴッテリしたものを提案するんじゃなくて、むしろインタラクションを少なくしたい、メンドイ、という思いがあるそうで。でも、それは個人的に同感です。テレビみたいに、寝ながら見たいくらいのメンドくささってのはあると思います。そこで、木谷さんが言う「ユーザの満足と企業側の見せたいものをどうマッチさせるか」、は、結局ユーザ側を優先して「おもてなし感」を大切にするのだ、と仰ってました。おおー。

本題:Web広告って結局、誰も見てなくね?

そんな紹介が一通り済んだあと、画面に「全部初めて見ました」の声が流れてきて会場爆笑。中村さんガッカリ。

ニュースは見る、ミクシィも見る。でも広告って分かってるものをわざわざ見ることはしない…というユーザは、実はいっぱいいるんじゃないのか。ていうかそれが普通なんじゃないのか。と、ここで問題提起。「スペシャルサイトは本当に必要なのか?」という問いは、本当は言ってる側が一番痛いんじゃないかなぁ。ユーザは好き勝手言えるけど。

見てくれる人がいる限り、必要性はゼロじゃないけど、すごく狭い世界で戦っている気がする、とは中村さん。では、ユーザはなぜ見ないのか。という方向に進んでいきます。

テレビを見る理由は?
答え:エンタメの中心だから。番組の中にCMがあるのは許せる。それは、番組がメインでCMがはさまれてるから。でもWebのスペシャルサイトは、言ってみれば全部CM。それは見る価値があるのか?
1.少ない人をターゲットにする。
100万人を捨てて1人に届くように、を意識する。
2.幅を広げる
webだけじゃなく、いろんな可能性を探す。

今日の感想

華やかな経歴を持つお二人でもweb広告の本質に迫りそうな危機感があることを感じている。そのこと自体が、webの難しさとも言えそうです。面白さだけで企画が出来てるわけじゃねぇんだなぁ、と今さら感じた今日このごろ。

業界内だけで話題になるとか、クリエイターだけが賞賛するような「すごいモノ」はたくさんあります。でも、普通の人が楽しめるもの、その上で効果が出るものを考えるってのは、ホントはもっと奥深いエピソードがいっぱいあるに違いありません。何をどうひねってその企画やユーザ体験を導き出しているのか、を、もっと知りたいなぁ。

あと、「作る」ってどういうレイヤーの話で言ってるんだろう。僕は実装寄りな人なんですが、企画を考えて、立ち上げて、指揮した人の言う「作った」と、デザインとプログラムを組み合わせて動くものを仕上げた人の「作った」は、微妙(?)に意識レイヤーが違うはず、と思ってます。